昔はムラの人はみんな顔見知りで、知らないところで噂されててもすぐ本人にバレてたけれど……
左様。時間がたってから、ずっと自分が悪く思われていたと知るのは誰しも多大なストレスを負うことであろう
葬祭カウンセラーの橘さつきさんの著書、『葬儀から壊れていく家族』にも、そんな事例が載っていたわ
義理の親族に長年気を遣って過ごしてきたのに、じつはだいぶ以前から不審がられていたことがわかって絶縁してしまったり……
たしかに、小さな共同体で暮らしていた頃には、ありえない状況ね
そんな人間関係に疲れたときのため、個人事業主のわたしは、記帳すべきレシートの束を溜め込んでおくことにしています(^^♪
スマホアプリにレシートを写真で読み込んで、読み込みきれなかった細かい店名や金額を入力していくだけの単純作業。こんな単純作業が、ストレス解消にはもってこいなんです。
何か月分ものレシート。「いつか記帳しなきゃ」と思いながらも月日は矢のごとく過ぎてゆき、気がつけばことしも3分の2が過ぎゆきていました。
あぁ。さすがにココまでレシート溜め込むのは何年ぶりだろう?
と思いましたが、「いつかやってくる鬱々モードの数日のためにとっておいてよかった」とプラスにとらえて作業開始。
わたしの場合、MFクラウド確定申告というクラウド会計で記帳しており(※)、レシートは同社のスマホアプリ「MF経費」で写真を撮って記帳作業しています。
※MFクラウドのリンク先は法人向けのもの。個人事業主は年額1万円ちょっとで利用できます。ネットで口座内容を見られる金融機関での取引は自動記帳されるので、とても楽です。
現在の人間関係で一時的に疲弊していたとしても、半年前、1年近く前の記憶をたどることで、半日後にはけっこう緩和できていたりします。もちろん、疲弊の度合いにもよりますので、義理の親族から思いもよらなかったひどいことを言われた場合には、こうした作業に数日とりくむ必要があるかもしれませんが。
しかも作業を終えられたぶんだけ、きのうまでの不安な気持ち=「いつか記帳しなきゃ」という焦りが確実に減ることになるので、爽快感がハンパありません。
個人事業主じゃないわ、というかたは部屋の掃除をすることでも同様の効果があります。
だからふだんは掃除をあまりしないで溜めておく、というのもどうかと思いますが、縄文人やパオで暮らす遊牧民なら掃除をする必要もなかったわけですし、掃除は人間として「やらなければならない最低限のこと」ではない、とも考えられます。
……事務作業なんてまさに、農村社会じゃ無用のことなので、「人としてやらなければならない最低限のこと」ではないですよね!
それを几帳面にこなせないからといって、自分を卑下することはないと思います。
でも、苦手だからといってそれをお金で人任せにしちゃうと、この「苦手なことだけど、なしとげた感」、しかもメンタルが落ち込んでいるときにあまり得意じゃないことをやりとげた自分を誇らしく思えるこの〝極上の爽快感〟を味わう機会を逸してしまうことになるとも考えられるんです。
で、今回のわたしです。1月から9月も半ばまでの膨大なレシートを溜め込んでしまっていたので、当初は「半分だけ、今回やろう」と思っていました。
残りは、きっとまた確定申告が近くなるまでに娘の命日を超えなければならないので、やるべき時期が来るだろう!と、半分だけレシートを取り出し、ひさびさに部屋でBGMをかけながら作業を始めたのです。
ところがMF経費アプリの性能が昨年からぐんと向上し(インボイス番号から店名を割り出せるようになったからでしょうか)、たいていのレシートから店名を一発で読み取ってくれるようになっていたため、思いのほかスムーズに束は減っていきました。
結果、途中いちどだけ買い物に出て休憩しましたが、のべ4時間ほどで9月半ばまでのすべてのレシート情報を入力し終えることができました。われながら予想外の順調さにびっくりし、終わってみると一昨日からの悶々とした気運はどこかへ消え失せていました。
夜までかかるはずが夕方には作業を終えられてしまったので、夕食後は、やらねばならぬと思っていたこのウェブサイトのリニューアル(ハニワたちを登場させ、葬祭カウンセラー普及モードに書き換えること)に一気にとりかかりました。結果、夜半過ぎまで没頭してしまい、明けた連休2日目には、こうして新たに投稿を書き始めることもできています。
単純作業の妙薬ぶり、おそるべし。皆さんも、なにかひとつ「毎年やらねばならない面倒なこと」を精神安定のために活用してみてはいかがでしょう?