お坊さんと、常識を覆して生き生きしよう!

ひとなみについて

ひとなみ とは?

ひとなみ は、『いいお坊さん ひどいお坊さん』(ベスト新書・電子版)の著者 勝 桂子(すぐれ・けいこ)が、取材を通して知り合った宗教者のかたがたとともに、いまの社会を少しでも生きやすくできる道を探るための会合や催しを随時開催している任意団体です。

お坊さんがたと一緒に、常識的なものの見かたをちょっとだけひっくり返してみることで、少しだけ世のなかを歩きやすくしたい

との思いで活動しています。

座談会や勉強会の常連メンバーは、自死・自殺に向き合う僧侶の会で十年以上にわたり、自死遺族や希死念慮のかたと往復書簡を交わしてきたかたがたが中心となっています。
また、被災地支援に駆けつけたり、高齢者問題、貧困問題への関心が高く子ども食堂を常設しているお寺のかたがたなども参加されます。

ひとなみという名前には、人並み人波という、ふたつの思いがあります。

まずは、

「人並みの生活とは?」
「人並みの社会貢献とは?」
「人並みの葬儀とは?」

といったことを考えてゆくこと。

そのうえで、余分な競争意識を捨て去り、〝足ることを知って〟ゆくこと。

そして、

「連綿と続く人の歴史の大河(人波)の一点である」

という一体感・安堵感を感じてゆくこと。

そのような感性の大切さを、相談業務を通してお伝えしてゆければと考えております。

具体的には、宗教者・士業者・医師等の専門家など、たえず死生を見つめる立場にある人たちが、サイト上あるいは座談会等で意見交換し、また一般のかたがたとも交流してゆくなかで、人並み人波、2つの ひとなみ をご提案をしてゆくことを目的とします。

ひとなみ 活動イメージ

交流サイトとしての活動

<ひとなみ>は、死生を感じることの多い宗教者・葬儀業者・遺言相続を扱う士業者・医師・対話の専門家などと一般のかたがたの交流を目的としたサイトです。

また、死生の周辺でさまざまな活動をされているかたや団体へ接取材にうかがい、<ひとなみインタビュー>として当HP上に公開してゆきます。

経緯

2010年のサイト立ち上げ当初は、Okeiが得意とするインタビューや座談会で、葬送をめぐる話題についてサイト上で発表してゆける場があれば、との思いで活動していました。

しかし、「戒名ソフト」についてのメールインタビュや、「散骨」についての座談会を行うなかで、参加したお坊さんの中から、「地域には、こうした話題について話し込めるお坊さんがなかなかいないので、座談会に呼んでもらって本当に嬉しい」など、意外な喜びの声をうかがいました。

活動をされているそれぞれの団体内では、みなさんそれぞれに、生死のありかたや貧困について語り合い、主義・思想について深める機会もお持ちだと思います。

しかし、その点と点とをつないでひとつの波にする必要がある、と感じたのです。多くの人によって波をつくる必要がある、と。

たとえば、お経も真剣に聞いたことがないのに、紙幣を積んで院号のついた戒名をいただくようなことが人並みのご葬儀とは思えません。
あるいは、信心がとくにないからと、縁のうすかったご親戚の遺体を直接火葬場へ搬送し、僧侶の立会いもないまま遺骨にしながら、あとで「化けて出られると怖いから」と法要だけ欲してしまうような、根拠のない、流行まかせの、揺らいだ選択が、人並みの出来事であってはならないと思います。

なんらかの道しるべを示せる動き、語り合い深め合う人々による波、が必要なのです。

巷には、僧侶主催のイベントや、仏教関係者が運営するショップなども増えています。
しかし、立ち寄った友人・知人からは、「求めているものと違う><」という声が高いです。
せっかくお坊さんが運営しているんだからと、倫理感や死生観にかかわるような人生相談をしてみたけれど、ピンとこない答えしか返ってこなかった、というのです。

なぜでしょう?
イチゲンの、背景もよくわからない人を相手にして、倫理的・哲学的な問いに対して答えるだけの思考を深める機会が少ないからなのではないでしょうか。

いっぽう、葬送専門として遺言・相続・改葬等のご相談に応じてきた私の周辺には、立派な士業者(弁護士・公認会計士・司法書士・行政書士・税理士・中小企業診断士etc.)がいらっしゃいます。
私などと較べたら、手続き的にテキパキと月に何十件もの相続業務をこなされている先生もいらっしゃいます。士業合同相談会などに顔を出せば、相談者の話も半ばで多くを察知され、見事というしかない手短さで「今後すべきこと」を指示される先生もいらっしゃいます。
しかしながら、相談者の顔色をうかがうと、何かが違う。そういう答えがほしかったのではなく、親族との人間関係をなんとかしたいだけなのでは? テレビで「もめそうなら公正証書遺言を」などと聞きかじって、「公正証書遺言が作りたいです」とおっしゃっているけれども、本当は、「もめそうであること」そのものをなんとかしたかっただけなのでは……、と思えるような場面に多々遭遇するのです。

こうした場合、士業者がもし、宗教者やメンタルケアの専門家やグリーフの専門家と縁をもっていたら、共にお話しをうかがうことで、心理面での問題をまず解決することへと導いてゆけるかもしれません。

さらには、先述の「僧侶主催のイベントや、仏教関係ショップ」で、満足のいく答えが得られなかった一般のかた(=理想の僧侶像、宗教のあるべき形についてなんらかのイメージを持たれているかた)が、死生を語れる専門家たちと交流し、相談に乗ってもらういっぽうで要望も述べることで、専門家たちがより一般のかたの考えに柔軟に対応できるようになることも、めざしたいと思っています。
お一人でも多くの宗教者・士業者・対話の専門家・医師等の参加をお待ちしています。

また、お寺や各種団体、企業に対し、「遺言」、「相続」、「葬儀とお墓の相談」、「エンディングノートのつくりかた」などのテーマで各種講演会・相談会等の企画をご提案いたします。

ひとなみとご縁のある、すなわち死生について日ごろから意見交換している、信頼できる寺院の僧侶や、葬儀社、士業者がうかがいます。

企画はパッケージ化されたものではなく、個別にご相談にうかがいます。
メールフォームやお電話にて、まずはご相談ください。

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