供養全般のサービス提供と商品の販売を20年近く行ってきましたが、このところ仏壇仏具の販売は低調になってきました。
伸び続けているのは「手元供養品」です。
故人の遺骨を小さな入れ物やアクセサリーに納めて身近に置く「手元供養品」。
葬祭に関わる人にはポピュラーになってきたと思いますが、一般にはまだ馴染みがないかたも多いようです。

手元供養品は、置く場所を選ばない、しきたりが無い、見た目が良くデザインが豊富、価格が手ごろなど、手にしやすい利点が沢山あります。
しかも、中には「本人そのもの」であるご遺骨が納められます。
ご購入者の多くは、宗教的儀礼にはあまりこだわらず、手元供養品に語りかけていればそれ自体が供養という気持ちになります。
また、故人への供養のためという以上に、ご自身の心の隙間を少しでもふさぐために身近に置きたい、という気持ちで大切にされる方が多いようです。
手元供養品は、お地蔵さんの形の焼き物の中に遺骨を納める形から始まりました。
ネックレスも初期はシンプルな筒型が多く、種類も少なかったです。
それが今は百花繚乱、素材もデザインも、置き場所であるステージも把握できないほどです。



高級工芸品クラスのものから、残念ながら作りの良くない安価なものまであります。
遺骨から作るダイヤモンドも色を選べたり、ハート型のサファイヤを作れたり、色々です。
最近は地震が多いことから、落としても割れず、蓋がネジでしっかり閉まる容器が人気があります。
また、自分が亡くなった時に一緒に棺に入れたい、と木製を選ぶケースも多いです。
ネックレスはネジ式で納骨するタイプが多いです。
プールやシャワーでも身につけていたい場合は、オーダーメイドにはなりますが、お骨をジェルやシリコンで密閉するタイプもあります。
ネジ式のネックレスに遺骨を入れるには少しコツがいります。
手先に自信がない場合はどなたかと一緒になさるとよいかと思います。
じつは、私自身は家族の手元供養品は作りませんでした。
位牌やお墓を故人の依り代と思って供養をしています。
供養の感覚は人それぞれですので、皆さまが心に沿った供養の形で故人様とつながれればと思います。
海洋散骨をする人にも、あとから手を合わせるためのヨリシロとして、手元供養品はオススメだよ
結婚した人が、ご実家の両親などを弔いたいときにもいいわね(^^♪
パッと見ても、遺骨が入っているとは見破られないのも人気の秘訣と思われるな
