エンディングノートや遺言をつくったほうがよい、とわかっていても、いざ着手するとなるとなかなか敷居が高いもの。そこでひとなみでは、その前段階として、「写真を整理しながら数十年をふりかえる」ということをオススメしております。
ところで皆さんは、小学校の校庭にどんな遊具が設置されていたか、おぼえていますか?
中学時代の同級生の名前や顔を、どのくらい記憶していますか?
こちらのグラフは、知人が運営する特定非営利活動法人日本回想療法学会の小林幹児会長が論文で発表している内容です。
小林会長は、10歳~15歳までの記憶がADL(Activities of Daily Living、日常生活を支える動作)をつかさどっていると述べ、この時期の記憶=ADL記憶をいかに維持するかが、認知症予防にとても重要であると主張しています。
グラフ左上・左下は、生活レベルや要介護度は、じつは年齢によっては大きな差がないことを示しています(70代でも90代でも、支障をきたしている人の割合は、ほぼ同じ)。
ところが右上・右下をみると、ADLの特点と、できる日常生活の幅が連動していることがわかるのです。

このことから、同窓会に出るなどして、若い頃の記憶を保ちつづけるようにすることが、認知症予防にとってどれだけ大切かがわかります。
とはいえ、同窓会に出たいという人ばかりではありませんし、同窓会はいつでも開催されるわけでもないですね。
そこでひとなみでは、スクラップブッキングという手法で写真を整理してみることを、オススメしています。
紙に印刷した写真を過去数十年分持ち寄って、そのときの思い出を書き添えながらスクラップブックに貼って、時系列で整理してゆく手作業をします。
それも集会所などではなく寺社をお借りして行うことで、不思議と昔のことについての会話が弾み、穏やかな気持ちでふりかえることができると感じています。以前は、こちらの椎名町・金剛院さまにて開催しました。
今回は、東京・町田の華厳院さまにて、同寺院も参加している「きんじょの本棚」という図書普及活動の主宰者である、きんじょうみゆきさんを講師に開催しました。


参加費1000円で、スクラップブックと飾りテープ、のり、ハサミ、カッターなどはこちらでご用意。
ご参加のかたは、過去の写真を数十点、印刷してお持ちいただくだけ。
途中、和尚さんも会話に加わり、参加されたかたのご家族の話や、お墓のことなど、ゆったり語らいながら午後の時間をすごしました。
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