ハニワたちと見つめる、魂のゆくえ

終活を任せてもらえるお寺になろう! 2014年10月8日@八王子阿弥陀ステーション

ある日、身寄りのない檀信徒から、「お骨になったら歩いて来られません。契約したお墓へ無事に入れるでしょうか」と相談されたらどうしますか?

遺言を書いてもらえばいいのかな?
しかし、遺言を執行するのを弁護士先生に頼むと費用もかかる。
成年後見というのを聞いたことがあるけれど… それは認知症や精神的な病で判断能力が衰えたときの制度だから、認知症でない人には使えない。

なにから手をつけたらいいのか。

死後事務委任契約というのを、公証役場で結ぶことで準備できます。
そのとき、尊厳死宣言公正証書や任意後見契約、もちろん遺言公正証書も同時に検討されるとよいでしょう。

その方法と留意点、お寺が基軸となり、地域の公証人さんや弁護士、司法書士といった専門職と連携するコツなど、3時間にわたり語り合いました。

僧侶のかた向けの勉強会として企画しましたが、葬祭業のかた、仏教系記者のかた、宿坊研究会の堀内克彦氏など、多くのかたに列席いただきました。
寺社が終活の主体となれたら。
そう願うかたの裾野がひろがっていることを痛感しました。

<この催しは、2014年10月8日に開催しました>

この記事を書いた人
宗教法人専門特定行政書士。遺言相続、任意後見などの相談に応じるなかで、お金の心配ばかりの終活に疑問を感じ、葬祭カウンセラー認定実用講座を主軸とするオンライン講座「ハニワと学ぶ。」をスタート。 『いいお坊さん ひどいお坊さん』(ベスト新書)、『心が軽くなる仏教とのつきあいかた』(啓文社書房)著者として、全国各地の僧侶研修に登壇。AFP。東京都行政書士会板橋支部役員。民生児童委員。
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